ネットの海の漂流者

インターネット上で話題になっている問題を検証しています。

*

相手が実生活に被害を及ぼす場合は別

   

前回の続き
「【東日本大震災】福島から関東の方へ」の作者が作品を削除したことについて、有村氏がこんなことを言っていました。

同じ福島県民の方に、嫌な思いをさせたのは本当に悪いと思っています。

しかし、あの漫画で、あの訴えで、救われたと、
ありがとうといってくださる方も大勢いるんです。
私のまわり、福島、他県の友人も言っていることをまとめただけです。

表現力が足りないせいで不適切な発言もありますが、
それでも思ってる方がたくさんいるんです。
非難は覚悟の上です。

ですので、申し訳ないのですが削除するわけにはいきません。
私のことをどう思っていようと、かまいません。

できれば、死ぬほど嫌いでしょう、私などかまわず、
あなたにとって不快ない生活を送ってください。

失礼します。

と書いた以上――否、一度世に問うた以上、どのような批判が押し寄せようと削除などすべきではなかった。削除してしまった以上、率直に言わせていただくが、表現者としては圧倒的に覚悟が足りなかった。すなわち、ヘタレ以下である(まさかpixivにさんざ絵を投稿しておいて、表現者たる自負も自覚も無いなんていうことはあるまい?)。「論理性皆無の典型的な女の文章」などのクソッタレな意見が寄せられたのなら、ブチのめしゃあよかったのだ。ぼくがやったように。

行こう 殴り合おう 「disはいかが?」と | LUNATIC PROPHET

僕はこれについて、相手の行動が表現に対する批判としては行きすぎていたため、身を守るために作品を削除することには妥当性がある、という立場です。

**表現者は読まない人の批判に対応すべきなのか
今回の件では批判者の多くは、元の漫画を読んだわけではなく、その一部を抜き出したモノを読んで批判をしていました。
漫画というのは、どの情報をどのような順番でどう描くのかが大きな意味を持つ表現です。
ページとページの関係性を無視して一部を抜き出してしまうと、漫画はただの静止画の集まりと化してしまいます。

これは漫画という表現に対する批判として適切であるか疑問があります。
自分の表現を読まず、恣意的に切り取られたナニカをもって批判をしてくる相手に対して表現者は何をできるのか疑問があります。

**個人情報をネットに晒す動きがあった
例えば以下のような書き込みがありました。
>>
99 :名無しさん@涙目です。(関西地方):2011/04/15(金) 22:32:10.17 ID:fe6EYwsd0
はやく特定しろよ
<< 匿名掲示板で本人特定をされた場合、個人情報がネットに公開されたり、関係各所に電凸されたりして、実生活に負の影響を受ける恐れがあります。 これは表現に対する批判としては逸脱していると僕は考えます。このような行為をされて表現を続けられる人は少ないのではないかと思うのです。 ブログが炎上した時、それに対応できる方は何人もいますが、 相手がブログのコメント欄ではなく、自宅に電凸して自分ではなく家族に苦情を言ってきたとき、表現を続けることが出来る人はどれだけいるのでしょうか? 少なくても僕は無理です。ネット上の私刑が自分や周囲の人達の実生活へ被害を及ぼすのを避けるために、作品を削除し、リアルとのリンクを切断するというのは、許されるべきだと僕は考えます。(あくまで私刑に対する対応の話。法を犯すような表現をした結果、通報され、警察のごやっかいになり、実生活に負の影響を受けるケースは別問題になる)**したがって 彼女が作品を削除して「逃げた」ことには妥当性があると僕は考えます。 -表現を「読まないで批判するひと」が多かったこと。 -ネット上の私刑がリアルに影響を及ぼす恐れがあり、防衛上作品を削除することが有効であったこと がその理由です。ネット上で何かを表現する人は、それが全世界に公開されているという自覚が必要だという点 コミュニケーションを前提とした場において、表現者は批判を覚悟せねばならないという点 この辺は有村氏に同意するところも多いのですが、表現に対する批判の範疇を超えた「私刑」に対しては、別問題だと考えます。 僕は彼女を「ヘタレ以下」とは思いません。

 - ネット

Comment

  1. 通りすがり より:

    誤字脱字がちょっと見受けられるので修正しておくとよりよくなると思います。

    ×:日本全体の位置世帯あたりの
    ○:日本全体の一世帯あたりの

    ×:47万2000年
    ○:47万2000円

    ×:進学できることもたちは限られている
    ○:進学できる子どもたちは限られている

    ×:ヒヤリング
    ○:ヒアリング

    がんばってください!

  2. fut573 より:

    どうも、修正しました。

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no image
【新はてブ】突き詰めていくと公式は非公式に勝てない

以下の図は現在のはてなブックマークトップページのコンテンツを種類別に分析したもの
新はてなブックマークトップ
黄緑色に塗った部分が広告用の枠。
オレンジ色に塗った部分は自社コンテンツや自社のユーザーのコンテンツの枠。
自社コンテンツの場合、リンク先にはてなの広告が貼ってあるので、準広告枠という性質もあります。
紫色に塗った部分は一般枠、というか被はてブ数に準じた人気ランキングの枠です。
画面全体に占める一般枠の割合はそんなに多くありません。
さて、次の図は嫁のはてブで同じ分析をしたものです。
嫁のはてブ
ほぼ画面のほぼすべてが一般枠となっています。

開発費やサーバー代や保守費用をかけているはてな公式は、ユーザビリティとマネタイズを並列してサイトデザインをせざるをえないため、広告やそれに準じる自社コンテンツへの導線を組み込まざるを得ない状況。
オレンジや黄緑の部分をなくしてはシステムを維持できないわけです。

一方非公式サイトである「嫁のはてブ」はコストを考えなくていいので純粋に利便性だけを追求することが可能で、紫の部分だけを並べることができます。

このような条件の違いがある以上、突き詰めていくとはてブ公式は利便性において非公式に勝てないのではないかと僕は思っています。

はてなブックマークというのは要するに一定期間内に獲得したブクマの数が多ければ多いほど良質なコンテンツであるという思想のランキングなのですから、下駄を履かせた自社コンテンツがインターネット全体の総合ランキングに質で勝つことは困難です。
ユーザーが一定時間内に得られる情報の質においても、公式が勝利するのは難しそうだなとも思っています。

はてなユーザーの平均フォロワー数
はてなーの戦闘力は平均的ユーザーの12倍

**ふとした事で調べたもの。
さいきんはてな関係のちょっとした調べ物をしているのだが、その過程で読んだ最新の「はてなメディアガイド」に興味深い記述があった
-はてな メディアガイド2012年7-9月版(PDF)
はてなユーザーの平均フォロワー数
-Twitterの平均的なユーザーはフォロワー数は60人
-はてなユーザーのそれは720人
>>
はてなユーザーは平均的なユーザーの12倍もの影響力を持っています!
<< とのこと。 ***はてなユーザーの影響力 はてなユーザーの影響力はtwitterのフォロワーからの流入数だけに留まらない。 -はてなブックマークとアクセスアップ効果 – 情報の海の漂流者
で、書いたように はてブの新着エントリーやホッテントリ―、RSSやそれを利用したウェブサービス等まで影響が及ぶことを考えると、平均的なwebユーザーよりは相当影響力がある。
実際の所、ネット上での影響力はみための「戦闘力」(twitterのフォロワー数を一部界隈のネットスラングでこう呼ぶ)以上のものがあるという印象を持っている。
**影響力を利用されて……
はてなブックマークの新着エントリーはユーザーの質をほとんど問わず、ブックマークしたユーザーの数で判定される。
そのため、多重アカウントを使い、自分の記事にいくつもセルフブックマークを行い、新着エントリーを狙うケースもしばしば見られる。
***3user戦略のほうが総流入数は高い
はてなブックマークでは一つの短期間に3つ以上ブックマークがついた記事は、機械的に新着エントリーとして取り上げるという仕組みをとっている。そして新着エントリー入りすると、数百pv位は保証される。その事を考えると、最初の3ブックマークをするユーザーはpv100以上の影響力があることになる。
これを悪用したのが3userスパムと呼ばれる手口だ。
アカウントを多重登録し、3つのアカウントでほぼ同時にブックマークすることで、他のユーザーにとって需要がほとんどない記事でも新着エントリー入りさせることが可能なのだ。
(ちなみに、一人が複数のメインアカウントを持つ行為ははてなの規約違反である)
以前、はてブスパムが問題になった「非モテタイムズ」のアクセスについての記事が以下のもの
-非モテタイムズアクセス解析雑感 – 情報の海の漂流者
要するに、100人にブックマークされる記事を1つ書くより、3人ブックマークされる記事を33個書いたほうが、はてなブックマークからの総流入数が多くなる傾向があり、その3userをスパム行為で達成するケースもあることで、スパムやコンテンツファームの温床となっていたりもする。
影響力の強さも良し悪しである。

はてブはリニューアルでどれだけユーザーが流出したんだろう

今日は久々にはてなダイアリーのアクセス解析をチェックした。
最近ろくに更新していないので、はてブトップページからのアクセス数は残念なことになっていた。検索エンジン経由のアクセスはともかく、ソーシャルブックマークからのアクセスは新記事をかかないと格段に落ちる。
それにしても、本家のトップからのアクセスと「ユーザー製の見やすいはてブ」系のアクセス数の比が結構均衡してきていることには結構驚いた。

はてな流入数
はてなダイアリーはリニューアル後のはてブトップでかなり優遇してもらっているのだけど、それでも本家トップページと「サードパーティ?系合計」との比は6:4ほどだった。

はてなブックマークからのアクセスは、はてブトップから「だけ」ではなく、お気に入り等から来る人もかなりいる。そのためアクセス全体として見ると、まだまだb.hatena.ne.jpが圧勝状態なのだが、トップページだけを見てみると、サードパーティ系がかなり食い込んでいる。これはうちだけの特殊事情なのか、それとも全体がこんな傾向なのか、ちょっと気になるところだ。

ちなみに僕の場合は、はてブトップはいつのまにか、たまに気が向いた時にチェックする程度になってしまった。「みんなが知りたいこと」と「僕が知りたいこと」にはズレがあって、そのずれによりはてブトップにはノイズが一定数あり、そのノイズを除外するためにスクロールしたり、視線をあちこち動かさなければならないのが、ちょっと嫌なのだ。滞在している時間あたりの有用な情報数が少ないというかなんというか。

(軽度)発達障害への配慮という観点

-日本の素敵な給湯室フェミニズム? – Togetter
これについては
+フェミニズム的もしくは男女論的にどうであるかは別として、(軽度)発達障害への配慮という観点を中心に考えると高橋氏の当初の発言には妥当性がある
+部長の比喩に対する高橋氏の抗議にには正当性がある。
という印象を受けた
*発達障害への配慮

NaokiTakahashi女性からの、解答を求めてない(共感・相槌だけを求めてる)会話って、(少なくとも一部の)男性にはすげーストレスなんですが。問題文だけ読み上げて解答は説明しない学校の授業みたいな。あるいはオチがない漫才か。お金もらいたいレベル。link

これなんかは「一部の男性」の代表例を言語優位アスペルガー症候群をはじめとする、ある種の発達障害の人たちと考えると分かりやすい。
そういう人達が抽象的なコミュニケーションから受けるストレスの例については梨木香歩さんのエッセイ『春になったら苺を摘みに』に収録された海外滞在先の大家さんと著者の会話なんかは典型的だなと思う。
>>
――昨日、ある集まりがあって、司会者に、じゃあ、ちょっと前に出てみてください、といわれたんでどんどん前に行って、その人の顔のすぐ目の前まで行ったんだ。そしたらみんな笑うんだよ。ジョークだと思ってるんだ。ところが僕ときたらなぜ笑われているのかわからないんだ。その人が驚いた顔をして、ハローというので、何か不都合なことをしたんだ、って分かったんだ。
――そうか、どこまで前へ出てください、って相手は言ってないんだものね。どこからどこまでが、彼の考える妥当な「前」なのか、範囲を指定してなかったのだものね。普通は「彼」の前でなく、ぎりぎり「聴衆全体」の前ぐらいでいいのかもしれない。でも相手の目の真ん前だって、前には違いないんだもの。行ってないことを察するのは難しいね。
――そうなんだよ、難しいんだ、化学の論文なんかよりずっと。
――ああ、化学の論文のほうがそれは、遥かに論理的合理的だものね、でも私にはそっちがずっと難しい。
――僕たち、足して二で割れないもんだろうか。
――そうだねえ、全ての人間を足してその数で割ったら、みんな分かり合えるようになるかなあ。
――うーん、でもそれもどうかなあ。
――分かり合えない、っていうのは案外大事なことかもしれないねえ。
――うーん……。この間、不動産屋がアラブからきたばかりの人たち連れてきただろう、君、初めてだったんじゃないか。
 私が帰国した後の家を、賃家と売り家の両方で出していたので、様々な不動産屋が様々な国の人々を連れて見学に来ていた。その中に彼の言う人たちもいた。
――いや、初めてではなかったけど。
――そう。彼らのことをわからないと言う人がいるけど、自分の論理を押し付けてくるという点では、僕にはみんな同じだな。
――………。

<< こういう人たちの中には共感コミュニケーションは難しいと感じる人も多いし、なんとか対応できるけど全身全霊を込めて全力で取り組む必要があり、毎回へとへとになってしまうという人もいる。 また、男性におけるある種の発達障害の発生率は女性の数倍に達することから共感コミュニケーションが通じる割合には男女差がある可能性も否定できない。 男女50人ずつ集めて共感コミュニケーションのテストをした場合、ある種の発達障害の発生率の違いから、下位集団の男女比が偏る可能性はあるだろう。 -女性→女性の場合、大抵の人に通じる -女性→男性の場合、通じる人には通じるが一部の人に致命的に通じない ということは十分に考えられる。 アスペルガー症候群等の高機能自閉症の人の中には、無理して頑張って周囲に合わせたコミュニケーションを取ろうとし続けた結果、過剰適応を起こしてしまい、鬱病等になりドロップアウトすることがしばしばある。 共感コミュニケーションにおける配慮の有無というのは人一人の人生を左右しかねない大問題であると言える。**発達障害は脳の器質的問題である さて、発達障害というものを視野に入れた上で以下の発言を読むと大変問題が多いように感じる。

hibari_to_soraぎゃはは! ナニコレ? マジもんか。イケメンでも給湯室で火だるまになるタイプ。ダメだなー、さっそくTwitterのフェミトークで刺されてるよw 当たり前だよ(笑) https://t.co/2jb6swZQlink

はたしてこのフェミトークが刺しているのは一体なんなのだろうか?
共感コミュニケーションに対する疲れの表明というのは後天的な問題ではなく、発達障害という先天的な脳の器質問題に原因がある可能性がある。
先天的な問題についての攻撃というのは言ってみれば「下半身が不自由な人の歩き方を馬鹿にする」「吃音障害の人の話し方を真似して笑いものにする」といった行為と同じようなことをやっているんであって、あまりいい趣味とは言えない。
「共感を求める会話への疲れの表明」や「コミュニケーションストレスに対する配慮を求める声」が含まれる発言への批判というのはかなり慎重に行う必要があるように思える。
そこに対する配慮を欠いた時、給湯室で火だるまというのはただの暴力と化してしまう危険性があるわけだ。

*部長の比喩に対する高橋氏の抗議にには正当性がある
一年くらい前、ソラノート事件という騒動があった。
その中で加害者の男性が被害者の女性に対して「オバサン」と揶揄し、被害者が怒りを表明したという出来事があった。
この時のはてなブックマークには被害者の怒りが正当なものである、という意見が相当数存在した。
しかし今回の高橋氏の親父呼ばわり、権力者呼ばわりに対する怒りの表明には賛同する人があまりいなかったことに僕は違和感を覚えた。

NTakahashiSPそれを言うなら、まだ36歳! の、役職なんぞもっとらんフリーのシナリオライター捕まえて保守親父、部長、呼ばわりしたことにも詫び入れてもらおうかい。link

僕が見る限りはてな界隈では揶揄や蔑称に対する抗議には正当性を認めることが多かったのだが、今回そういった声が小さいのは何故なのだろうか?
*まとめ
高橋氏の言うところの(共感・相槌だけを求めてる)会話で(一部の人に)生じるストレスというのは、発達障害への配慮という観点から見るとかなり真っ当な意見である。
論理的に正しいかは別として、自分に対する不適切な揶揄や蔑称についての抗議の部分には正当性を認める必要があるのではないか?

no image
新はてなブックマークってもしかして重複処理してない?

はてブリニューアル以降初めて記事がホッテントリーに入ったのではてなブックマークのトップを眺めに行ったのだが、僕の記事がtopページに2回表示されている。

↑問題の記事。この記事は、ホッテントリー枠で上から三番目に一回。さらに、下部のはてなダイアリー枠で一回。合計2回トップページに表示されている。
-(cache) はてなブックマーク
↑はてブトップの魚拓。

うーんちょっと冗長な印象。
同じ記事を同一ページで2回も紹介するくらいならば、そのスペースで他の記事を紹介したほうがいいと思うんだけどなぁ……

social
中堅ブログのアクセスが一記事数千変わってくるテクニック

はてブやtwitter言及数が2桁前半個位付くことが多いな、という規模のブログを想定した話。
**こんなアクセス解析を見た時
たとえばこんなアクセス解析をみた時。

昼頃ソーシャルメディアで取り上げられてアクセス増えた。大成功!
とか思っている人って割と多くないですか?
でもじつはこれソーシャルメディア連携としては大失敗なんですよ。
ソーシャルメディア上の情報はリアルタイムで更新されていくので、よほど話題性が強いもの以外は数時間もすれば過去のものになります。
基本的に一回しか使えないアクセスブースターを、みんなが寝ている深夜や、仕事や学校に行っている人が多い昼間に使ってしまうのは露出数的に損しています。
昼頃に取り上げられて夜になる頃にはアクセスが来なくなるのはソーシャルメディア連携的には悪手なんですね。
この辺を考えてソーシャルメディアからのアクセスのピークを人が多い夕方や夜に来るように調整しているブログとしていないブログでは、記事へのアクセス数は数千変わってきます。

**インターネットの利用人数は時間帯によって異なる

上のグラフはインターネット白書2010 (amazon) (楽天) に掲載されている時間帯別のインターネット利用率のデータを元にグラフ作成。

記事の更新、twitterでの更新通知、セルフブックマーク等はゴールデンタイムがいつなのかを考えて適切なタイミングで行う必要があります。

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個人ゲーム攻略サイトをまとめwikiが駆逐したように、ソーシャルメディアが個人ブログを駆逐しつつあるのだろうか?

先日、有村悠氏とtwitterでこんな会話をした。
|y_arim|しかし、感覚としては例の記事、数年前なら100以上ブクマされてもっと炎上していたハズなんだが、ぼくも小物になったもんだな。平和ってステキね。|link|
|fut573|@y_arim テーマの旬が過ぎている感が|link|
|y_arim|@fut573 だいたい最近なに書いても10ブクマがいいとこだもんな。|link|
|fut573|@y_arim プラットフォームから外れているから、技術が必要な感じ|link|
|fut573|@y_arim 後単純に、調べた資料の量と、記事の文字数がはてダの全盛期に比べて数分の1になっているあたりとかも。|link|
|y_arim|はてなアイドルは順調に死んでいる。自ら望んでそうしたのだからいいことなのだ。|link|
|y_arim|@fut573 あー。正直最近仕事と同人誌作るのに忙しくてブログに割くリソースがないんだわ…モチベーションもかなり下がってる|link|
|fut573|@y_arim 割いたリソース違うんだから、評価もそれなりに変わってくるのが自然なんじゃないかなぁと。同レベルの作業したうえでブクマ付かないなら別だけど。|link|
|y_arim|@fut573 まあそりゃそうか。|link|
|fut573|@y_arim 純粋な読者はともかく、書き手を兼ねているようなタイプの人は、そういうの割と見ていると思う。|link|
|fut573|@y_arim 昔話や、過去に調べた知識のストックを元に書く記事が続くと、割と黄色信号。|link|
|y_arim|@fut573 いまその状況だわ。他に書きたいことがない。書いて何になるんだという気分になってる。|link|
|y_arim|世の中に対して言いたいことがなくなってきたら、もはや死期が近づいているのかもな。|link|
|fut573|@y_arim 知人のブロガーは、その手の記事が3つ続いたら、独力で記事書くの止めて、対談企画とかやることにしているって言っていたなぁ|link|
|fut573|@y_arim で、そのポジションの記事がtogetterに奪われて最近はしんどいんだとか。|link|
|fut573|@y_arim 意見をまとめる気力がないから、しかたなく情報まとめ系やろうとすると、今度はnaverと競合すると、まぁ詰んでるね|link|
|y_arim|@fut573 詰んでるねえ。あーめんどくさ。|link|
|fut573|@y_arim あとまぁ、限りあるハテブホッテントリーの枠を個人ブログ以外が相当数持っていくから、最近はてブ狙いも相当厳しいとかね。|link|
|fut573|@y_arim 少し前まで、大フィーバーしていたのが、楽天ソーシャルニュース。あれは大手ポータルサイトinfoseekのtopに掲載される。その上一時期は、定期的に記事を投稿するユーザーが数百人程度だったため、狙っていた人も割と多かった。|link|
|fut573|@y_arim 僕はあそこは、きっこのブログとかが評価最高ランクに位置するような読者層だったから、狙うのやめたけどね。|link|
|fut573|@y_arim 結局のところ、ゲーム攻略サイトをまとめwikiが駆逐していったのと同じ現象がはてブで起こっているんだと僕は見ている|link|
-(特にネット上の時事問題に関しては)ソーシャルメディア上の集合知に対して、ほとんどの個人ブロガーは、質はともかく速度ではほぼ太刀打ち出来ない現状がある。
-速度で勝てないから質で対抗しようとすると、労力が膨大なものになって疲弊してしまう。
-短い記事を書くと、twitterでいいじゃん!と言われてしまうので、短い記事を投稿しにくい空気がなんとなく形成されている。
-以前は調べ物に疲れて調べる気力がない時用の、比較的労力が少なくてもなんとかなる息抜き系の記事で一息つけたが、現在ではその手のジャンルがソーシャルメディアまとめ系のウェブサービスと競合し、供給過多となっている。
-イス取りゲームが激しくなって、ソーシャルブックマーク経由の導線を確保するためには、専門的知識が必要になってきた。
-商業記事と個人が趣味で書いている記事がソーシャルメディア上で並んで表示されるようになり、個人ブログに商業レベルのクオリティを要求される場面があること。
要するに、ブログのハードルが上がってしまい、一部の生産性が高い人以外は、一定以上の話題性を維持しながら、ブログ更新を継続することが厳しくなってきているのではないか?
で、読者が減ると、モチベーションが下がって更新が滞ったり、焦って変な方向に走って自滅してネットから消えて行ったりするブログが出てくる。気がつくとお気に入りのブログが「死んでいる」ことが増えていたり。
これも時代の流れでしょうがないのかなぁ。

no image
大阪瓦礫。動画編集の仕方によって割とイメージが変わるよね

2012年8月30日に行われた、「大阪市民を対象に開催した東日本大震災廃棄物広域処理に関する説明会」について、いろいろな動画をみていたのだけど、やっぱり同じソースでも編集によって全く違った印象になるなぁという印象を持った。

例えば、
-2012-8-31 怒号飛び交う中で – YouTube
という動画は、「瓦礫反対派の非論理性・非科学的思考・カルトっぽさ」を強調するような構成になっている。これを見た人の多くは、反対している人たちに対して極めてネガティブな印象を持つのではないだろうか?

それに対して、
-大阪市がれき広域処理説明会8/30モジモジ先生質疑(動画・内容書き出し) – みんな楽しくHappy♡がいい♪
の部分を抜き出してみると、「行政のごまかし・いい加減で政治的な基準・サンプリングの問題点」あたりが強調される。これを見た人の多くは大阪市や市長に対して極めてネガティブな印象を持つきがする。

第三者の印象は情報の切り取り方によって全く違ってくるなぁと思いつつ、その後、説明会の全編を動画でチェックした。
僕の第一印象は全体にわたって会場で騒いでいる人たちがうるさくて、内容が非常に聞き取りにくかったというものだった。
主張が正しいか間違っているかは別にして、第三者が話を聞けなくなるような騒ぎ方をするのはマナーが悪いなと感じた。説明会はあなたたちのためだけにやってるわけではなく、色々な人が聞いているんだから、うるさくしないで欲しいと思った。
**僕は基本的に
僕は基本的に大阪維新の会については非常にネガティブな評価をすることが多いのだが、今回はわりと橋下市長や松井知事あたりと意見が一致する部分が多かった。

橋下徹大阪市長は31日、大阪府と大阪市が開いた震災がれきの受け入れの説明会で反対意見が相次いだことについて「反対の人しか集まっていない。事実誤認で、現在の一般的な科学論から離れた見解が多い」と市役所で記者団に述べ、批判した。
 同時に反対する市民から罵声を浴びたことに触れ「初対面で『おまえ』なんて呼ばれる筋合いはない。常識ある方々じゃない」と強調。「『帰れ』とか『辞めろ』と言うのは結構だが、それなら選挙で落としてくれればいい」と挑発した。
 松井一郎大阪府知事も31日、「寂しかった。小さな島国で、絆だなんだと言いながら、被災地の声が届いていない」と府庁で記者団に述べた。
 知事は「1年かけ安全な受け入れ基準を作ったが、あの状況では説明すら聞いてない。壇上の僕でも説明者の声は聞こえなかった。(反対する市民は)最初から聞く気はなかった」と指摘した。
(後略)
橋下市長「おまえと呼ばれる筋合いない」 – 政治ニュース : nikkansports.com

これは、翌日の記者会見の記事だが、見出しの「おまえと呼ばれる筋合いない」の部分は要するに、説明会に来たがれき受け入れ反対派のマナーの悪さを示す例の一つなのだが、これが見出しになってしまい、ブーメラン化して変な方向に走っているのがなんというか……
-橋下徹(@t_ishin)/「お前」の検索結果 – Twilog
-橋下徹(@t_ishin)/「てめえ」の検索結果 – Twilog

newpost
相互RSS的なものの効果について50万pv分測定してみた

相互RSSってありますよね。
ブログの記事上に自サイトや他サイトの新着記事を表示して相互にアクセスを回し合うブログパーツ。
あれをみていて、記事上に新着情報を表示するとどの程度のアクセス流入効果があるんだろう?と気になったので実験してみました。

**実験環境
【設置サイト】 情報の海の漂流者 (真面目に更新している時期は月pv10万程度 新規訪問割合10~20%)
【表示したもの】 このブログ(ネットの海の漂流者)の新着記事。
【表示位置】記事上を三分割し、左に設置サイトの新着記事 中央にこのブログの新着記事 右に広告を配置した。
【表示数】約50万回
【条件】実験期間中「ネットの海の漂流者」には新しい記事をほとんど投稿しない。

**実験結果
実験期間中に「情報の海の漂流者」から「ネットの海の漂流者」へのアクセスは約2万回だった。
ネットの海の漂流者が期間中ほとんど更新されず、常連の人にとっては「新着記事表示パーツ」の価値が殆どなかったことを考慮するとこれは相当多い。
同じ情報をサイドパーツに設置した時に比べて数段効果が高かった。
**実験後
実験終了後、ブログトップの新着記事表示を外して再計測をしてみた。
新着記事表示なしの場合、「情報の海の漂流者」から「ネットの海の漂流者」へのアクセスは約1000回に減少した。(こちらも50万pv分計測)
このアクセスは主に記事本文内のリンク経由だと考えられる。
**余談 レクタングル大の話
レクタングル大の大きさは336 x 280である。これは一見中途半端に見えるサイズに見える。
しかし実は横幅1024pxのモニターで横に3個ならべて表示するのに最適なサイズだったりする。
-鉄板の広告位置の罠
を読んで、サイドバーにレクタングル大を設置した人は、width1024pxでデザインをしてみると色々面白いかもしれない。

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「外部電源喪失 地震が原因」について、その2

その1を読んでいることを前提として書きます。

**重要な施設には自家発電がある。
病院など、停電したら困る施設は外部からの電力が途絶したケースに備えて自家発電を用意しています。
外部電源が止まっても自家発電(内部電源)があれば全電源喪失にはなりません。
内部電源が壊れても、外部電源が生きていれば全電源喪失にはなりません。
この手の施設が停電するというケースというのは基本的には、外部と内部両方の電源が同時にやられたときになります。

この辺は原発も一緒です。

/外部電源無事外部電源喪失
内部電源無事
内部電源喪失×

福島第一原発の場合、地震によって外部電源が停止し(鉄塔倒壊等)、津波によって内部電源がやられて(13機中12機即死,その後直ぐに残り1機もダウン)全交流電源喪失状態になりました。

外部電源が停止した原因は地震であり(鉄塔倒壊)
内部電源が停止した原因は津波であり
全電源喪失の理由は両方、という事になります。

**そういった理解の上で
-外部電源喪失 地震が原因/吉井議員追及に保安院認める
を読むと
この記事はあくまで外部電源喪失について語っているに過ぎないことが分かります。
しかし、ネット上において、全電源喪失の原因は地震である、と読んだ人が少なくなかったようです。
その理由の一つに匿名掲示板にちゃんねるのニュース系スレッドの影響があります。

福島原発事故最大のアンタッチャブル…電源喪失は津波が原因ではなかった

1 :名無しさん@涙目です。(関東・甲信越):2011/04/30(土) 17:25:37.36 ID:kFkzTkNUO● ?2BP(8045)

外部電源喪失 地震が原因 吉井議員追及に保安院認める

 日本共産党の吉井英勝議員は27日の衆院経済産業委員会で、地震による受電鉄塔の倒壊で福島第1
原発の外部電源が失われ、炉心溶融が引き起こされたと追及しました。経済産業省原子力安全・保安院
の寺坂信昭院長は、倒壊した受電鉄塔が「津波の及ばない地域にあった」ことを認めました。

 東京電力の清水正孝社長は「事故原因は未曽有の大津波だ」(13日の記者会見)とのべています。吉井氏は、
東電が示した資料から、夜の森線の受電鉄塔1基が倒壊して全電源喪失・炉心溶融に至ったことを暴露。
「この鉄塔は津波の及んでいない場所にある。この鉄塔が倒壊しなければ、電源を融通しあい全電源
喪失に至らなかったはずだ」と指摘しました。

 これに対し原子力安全・保安院の寺坂院長は、倒壊した受電鉄塔が「津波の及ばない地域に
あった」ことを認め、全電源喪失の原因が津波にないことを明らかにしました。海江田万里経産相は
「外部電力の重要性は改めて指摘するまでもない」と表明しました。

ttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04-30/2011043004_04_0.html

福島原発事故最大のアンタッチャブル…電源喪失は津波が原因ではなかった

このスレッドタイトルには2つの大きな間違いを含んでいます。
**アンタッチャブルでもなんでもない
鉄塔が地震で倒壊し送電できなくなった点ですが2011年3月19日の読売新聞に以下のような記述があります

東日本巨大地震で被災した東京電力福島第一原子力発電所で記録した揺れの最大加速度が、経済産業省原子力安全・保安院が同原発の耐震安全の基準値として認めた数値の4分の3に過ぎない448ガルだったことが18日、わかった。

 地震の揺れは想定内だったが、高さ6メートル以上とみられる想定外の津波が、原発の安全の根幹に関わる機能を喪失させた可能性が高い。

 同原発の2台の地震計で記録された今回の地震の最大加速度は、448ガルと431ガル。東電は同原発で予想される揺れの最大値を600ガルと想定していた。しかし、東電関係者の証言によると、この揺れによって、送電線を支える原発西側の鉄塔が倒れた。その結果、自動停止した原発に送電できなくなり、1~3号機の冷却機能がストップした。

 続いて襲来した津波は海水ポンプを水没させた後、タービン建屋にぶつかり、原子炉建屋の脇を抜けて西側にある小山の麓までを水没させた。緊急炉心冷却装置(ECCS)などを動かす非常用ディーゼル電源も海水に漬かり、6号機を除き使用不能になった
(後略)

津波は想定以上、揺れは想定内…福島原発 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

地震によって外部電源が途絶したというのは、アンタッチャブルどころか一ヶ月以上前に報道された既出情報なわけです。

**外部電源途絶の話が全電源喪失喪失の話に変わっている
【Before】 外部電源喪失 地震が原因/吉井議員追及に保安院認める
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【After】福島原発事故最大のアンタッチャブル…電源喪失は津波が原因ではなかった

元記事の見出しでは「外部電源喪失」と意味内容の限定されていましたが、2chスレッドタイトルでは外部の文字が消えました。
わずかに文字の違いですが、「外部電源喪失」と「電源喪失」では受け取られ方が大違いです。
タイトルに引きずられて地震により全電源喪失したと見なす人が続出しました。

その誤解は、改変されたタイトルを2chまとめブログが継承し、それを読んだ人がTwitterに投稿することで瞬く間に広がりました。

**そもそも
電力会社の鉄塔が災害でやられるのは、特に珍しくなく、数年に一度程度の頻度で起きることです。
原子力発電所関係に限定しても21世紀に入ってから複数回起きている事故です。
2010年の衆議院経済産業委員会の議事録をさっと検索してみたところ
-2005年4月1日石川県羽咋市で高さ90メートルの北陸電力能登幹線の鉄塔が、大規模な地滑りの影響を受け倒壊し、送電できなくなったため志賀原子力発電所1号機を午前4時 30分に手動停止
-2008年の9月15日に美浜原発、鉄塔の上部折損。
等があるようです。
しかしそれらのケースでは炉心溶融には至りませんでした。

鉄塔が倒壊し外部電源が途絶したら即メルトダウンという話ではないのです。
内部電源も同時にやられたから冷却ができなくなったのです。