ネットの海の漂流者

インターネット上で話題になっている問題を検証しています。

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鉄板の広告位置の罠

      2012/11/27

-大手ブログが軒並み採用する鉄板の広告位置について考える(gamella) – BLOGOS(ブロゴス)
という記事について思ったこと。
僕は専門家ではなく独学でこの辺勉強している人なので、間違いがあるかもしれませんが、とりあえずアウトプットしてみます。
スクリーンショットにGoogleのロゴが写ってますけど、確かそれってGoogleブランドの使用許諾申請必要だった気がする。その辺クリア済なのかなという疑問が最初に浮かんだんですけど、それはさておき。
**大手サイトの真似をしてみようという発想は危険
まず基本的な知識として、この手のクリック保証系の広告は企業向けアカウントと一般向けアカウントで規約が違ったり、プレミアムアカウントでは許されることが、一般アカウントでは許されなかったりします。
大手サイトがやってることの中にはプレミアムアカウント限定で認められているテクニックが含まれているので、むやみに真似ると規約違反でアウトになる恐れがあります。
つまり、大手ブログを参考にしようという発想自体が罠なんですね。
これをやると知らないうちに規約違反を犯してしまう可能性があります。
**記事下広告(レクタングル(大))
超鉄板。無料のブログサービスで運営側が確保するのは基本的にここ。
一般的なブログならここが一番収益高いという場合が多いと思います。
メインコンテンツを最後まで読み終わった直後に表示されるのがキーポイント。
利点としては、コンテンツを読み終わった後に関連性が高いページが表示されていればクリックする人が多いこと。
欠点は最後まで読まなかった人には表示されないこと。長文過ぎたり、難しすぎたり、読んでいて悲しくなっちゃうような記事だと途中でギブアップする人が増え、記事下広告を見る人が減ります。
対策は記事を細かく分割することで記事下広告が目に入る機会を増やすこと。
(ただしこの方法は読者の利便性を損なうため嫌われる事が多いようです。
**記事本文より上の広告
ここは配置のテクニックで効果が何倍にも変わってくる位置。
適当に貼っただけだと「広告にコンテンツ力で負け、記事をまだ読んでない人が他所に行ってしまったケース」が収益の中心になる、というちょっと残念な位置。
ただしちゃんと考えて配置すれば、それなりに効果が出てきます。
たとえば、ここに広告を効果的に配置するための発想の一つに画面中央にナビゲーション機能を集中設置し、その周辺に広告を配置というものがあります。
(注:ここでいうナビゲーション機能というのは他のページへ移動するためのリンクをまとめたようなものです)

これは「ページのTOPへ戻るボタン」とセットで使います。
このボタンは読者のページスクロールを追尾するものを選びます
(PC版のこのブログの左側に設置されている follow me ボタンと同じ機能)
***期待している動き
1.まず、読者がブログに訪れます。そして画面の真ん中の目立つ所に相互RSSやら、人気記事があることを認識します。
2.その人は読みたい記事があるからブログにアクセスしてきたわけですから、ナビゲーションや広告をすっ飛ばして目的の記事を読みます。
(しかしナビゲーションの内容は無意識のうちに目に入ります)
3.そして記事を読み終わった後、ページトップのナビゲーションに気になっていた記事があったことを思い出します。
4.「ページのTOPへ戻るボタン」をクリック。
5.ナビゲーションの中から興味がある記事を探します。
6.ナビゲーション目的でページトップへ帰ってきた人は、どこかクリックする気まんまん。そして周囲に配置した広告群が、その人達の視野に入る。
こういう流れを想定しているわけです。
その手のギミックの有無によってページ上部の広告の収益は大きく変わってきます。
ただしこの辺を弄る時には、クリック保証広告は他のリンクから充分に離さなければ規約違反になる可能性があることを考慮する必要があります。
***タイトルロゴ横ビッグバナーの罠
タイトル横の広告で大事なことは、実はここにadsenseを設置しているブログは非常に少ない、ということです。
これはなぜかというと、素人がやるとadsenseの規約的に危険だからですね。
昔はやったテクニックに「adsenseブースター」というものがあります。
これは広告の側に画像を配置することでクリック率を上げようというテクニックですが、効果がありすぎて現在では禁止されています。
-Ad and image placement: a policy clarification – Inside AdSense
タイトル画像との組み合わせが、adsenseブースターと解釈されると一発レッドカードまであるので、規約をちゃんと把握している人以外はここにadsenseを張るのはやめたほうが良いと思います。
他にも色々めんどくさい事情があるので、知り合いがタイトルロゴの横にadsenseを張ろうとしたら、とりあえず僕は止めることにしています。
**サイドバー
僕の場合、ワイドスカイレッパーをレクタングル大に変えると大抵収益が上がります。
また、きわどいポーズのフィギュアがずらっと並んでいたり、水着の女の子の写真がずらっと並んでいるamazon広告について。
これはadsenseとの二択。
両立している人は基本的にプレミアムアカウントですね。
「adsense 水着 警告」でググッてみてもそれでもやるなら止めません。
一般向けのadsenseでR15位の画像が並んでいると警告メールが飛んで来る恐れがあります。
(一枚二枚ならOKの場合が多い)
**まとめ
広告配置を決める時には規約を確認しないとエラい目にはうことがあります。
昔はOK だったテクニックが現在では禁止されていることもあります。
最新の規約を参照しないと危ないです。

 - ネット

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個人ゲーム攻略サイトをまとめwikiが駆逐したように、ソーシャルメディアが個人ブログを駆逐しつつあるのだろうか?

先日、有村悠氏とtwitterでこんな会話をした。
|y_arim|しかし、感覚としては例の記事、数年前なら100以上ブクマされてもっと炎上していたハズなんだが、ぼくも小物になったもんだな。平和ってステキね。|link|
|fut573|@y_arim テーマの旬が過ぎている感が|link|
|y_arim|@fut573 だいたい最近なに書いても10ブクマがいいとこだもんな。|link|
|fut573|@y_arim プラットフォームから外れているから、技術が必要な感じ|link|
|fut573|@y_arim 後単純に、調べた資料の量と、記事の文字数がはてダの全盛期に比べて数分の1になっているあたりとかも。|link|
|y_arim|はてなアイドルは順調に死んでいる。自ら望んでそうしたのだからいいことなのだ。|link|
|y_arim|@fut573 あー。正直最近仕事と同人誌作るのに忙しくてブログに割くリソースがないんだわ…モチベーションもかなり下がってる|link|
|fut573|@y_arim 割いたリソース違うんだから、評価もそれなりに変わってくるのが自然なんじゃないかなぁと。同レベルの作業したうえでブクマ付かないなら別だけど。|link|
|y_arim|@fut573 まあそりゃそうか。|link|
|fut573|@y_arim 純粋な読者はともかく、書き手を兼ねているようなタイプの人は、そういうの割と見ていると思う。|link|
|fut573|@y_arim 昔話や、過去に調べた知識のストックを元に書く記事が続くと、割と黄色信号。|link|
|y_arim|@fut573 いまその状況だわ。他に書きたいことがない。書いて何になるんだという気分になってる。|link|
|y_arim|世の中に対して言いたいことがなくなってきたら、もはや死期が近づいているのかもな。|link|
|fut573|@y_arim 知人のブロガーは、その手の記事が3つ続いたら、独力で記事書くの止めて、対談企画とかやることにしているって言っていたなぁ|link|
|fut573|@y_arim で、そのポジションの記事がtogetterに奪われて最近はしんどいんだとか。|link|
|fut573|@y_arim 意見をまとめる気力がないから、しかたなく情報まとめ系やろうとすると、今度はnaverと競合すると、まぁ詰んでるね|link|
|y_arim|@fut573 詰んでるねえ。あーめんどくさ。|link|
|fut573|@y_arim あとまぁ、限りあるハテブホッテントリーの枠を個人ブログ以外が相当数持っていくから、最近はてブ狙いも相当厳しいとかね。|link|
|fut573|@y_arim 少し前まで、大フィーバーしていたのが、楽天ソーシャルニュース。あれは大手ポータルサイトinfoseekのtopに掲載される。その上一時期は、定期的に記事を投稿するユーザーが数百人程度だったため、狙っていた人も割と多かった。|link|
|fut573|@y_arim 僕はあそこは、きっこのブログとかが評価最高ランクに位置するような読者層だったから、狙うのやめたけどね。|link|
|fut573|@y_arim 結局のところ、ゲーム攻略サイトをまとめwikiが駆逐していったのと同じ現象がはてブで起こっているんだと僕は見ている|link|
-(特にネット上の時事問題に関しては)ソーシャルメディア上の集合知に対して、ほとんどの個人ブロガーは、質はともかく速度ではほぼ太刀打ち出来ない現状がある。
-速度で勝てないから質で対抗しようとすると、労力が膨大なものになって疲弊してしまう。
-短い記事を書くと、twitterでいいじゃん!と言われてしまうので、短い記事を投稿しにくい空気がなんとなく形成されている。
-以前は調べ物に疲れて調べる気力がない時用の、比較的労力が少なくてもなんとかなる息抜き系の記事で一息つけたが、現在ではその手のジャンルがソーシャルメディアまとめ系のウェブサービスと競合し、供給過多となっている。
-イス取りゲームが激しくなって、ソーシャルブックマーク経由の導線を確保するためには、専門的知識が必要になってきた。
-商業記事と個人が趣味で書いている記事がソーシャルメディア上で並んで表示されるようになり、個人ブログに商業レベルのクオリティを要求される場面があること。
要するに、ブログのハードルが上がってしまい、一部の生産性が高い人以外は、一定以上の話題性を維持しながら、ブログ更新を継続することが厳しくなってきているのではないか?
で、読者が減ると、モチベーションが下がって更新が滞ったり、焦って変な方向に走って自滅してネットから消えて行ったりするブログが出てくる。気がつくとお気に入りのブログが「死んでいる」ことが増えていたり。
これも時代の流れでしょうがないのかなぁ。

はてブはリニューアルでどれだけユーザーが流出したんだろう

今日は久々にはてなダイアリーのアクセス解析をチェックした。
最近ろくに更新していないので、はてブトップページからのアクセス数は残念なことになっていた。検索エンジン経由のアクセスはともかく、ソーシャルブックマークからのアクセスは新記事をかかないと格段に落ちる。
それにしても、本家のトップからのアクセスと「ユーザー製の見やすいはてブ」系のアクセス数の比が結構均衡してきていることには結構驚いた。

はてな流入数
はてなダイアリーはリニューアル後のはてブトップでかなり優遇してもらっているのだけど、それでも本家トップページと「サードパーティ?系合計」との比は6:4ほどだった。

はてなブックマークからのアクセスは、はてブトップから「だけ」ではなく、お気に入り等から来る人もかなりいる。そのためアクセス全体として見ると、まだまだb.hatena.ne.jpが圧勝状態なのだが、トップページだけを見てみると、サードパーティ系がかなり食い込んでいる。これはうちだけの特殊事情なのか、それとも全体がこんな傾向なのか、ちょっと気になるところだ。

ちなみに僕の場合は、はてブトップはいつのまにか、たまに気が向いた時にチェックする程度になってしまった。「みんなが知りたいこと」と「僕が知りたいこと」にはズレがあって、そのずれによりはてブトップにはノイズが一定数あり、そのノイズを除外するためにスクロールしたり、視線をあちこち動かさなければならないのが、ちょっと嫌なのだ。滞在している時間あたりの有用な情報数が少ないというかなんというか。

hatebtop100twitter
はてブ上位100人の平均フォロワー数は12482人

**はてなブックマーカーの人気ユーザーのフォロワー数
-はてなーの戦闘力は平均的ユーザーの12倍 | ネットの海の漂流者
の関連ネタ。
はてなブックマークのユーザーの内、twitterIDが確認できたユーザーをお気に入られ数上位から100人選んで、フォロワー数を調査した表が以下のURL
-はてなブックマーク上位ユーザーのtwitterフォロワー数 | 資料庫

平均フォロワー数は12481.76人であった。
これは平均的なtwitterユーザーの208倍にあたる。
**超人気ユーザーが平均値を押し上げる
|*フォロワー数|*該当ユーザー数|
|0~9|0|
|10~99|2|
|100~999|10|
|1000~9999|62|
|10000~99999|22|
|100000~999999|4|
22万人以上にフォローされている津田大介氏、18万人以上にフォローされているネタフルのコグレマサト氏のようなフォロワー10万超のユーザーが4名確認できた。
この人たちの存在が平均値を押し上げた結果、平均フォロワー数12482人という数字が出てきた。
ちなみに、各ユーザー間で何百倍も差がある数値を比較するときには平均値はふさわしくない値なので、中央値も出しておくとこれは3692人である。

no image
大手サイトが個人ブログの画像を直リンするとサーバー落ちることがあるのでやめて欲しい

この辺の話について。
著作権法的にどうなのかはともかく、池田信夫氏クラスの大手ブログが個人でサーバー借りて運営しているサイトの画像を直リンするというのはかなり迷惑な行為だな、というのが僕の感想。
大手サイトに画像を直接リンクされると、直リン記事にアクセスがあるたびに、こちらのサーバーに負荷が生じる。1万アクセスならば1万回負荷がかかるし、10万アクセスなら10万回負荷がかかる。
個人でやっているブログの場合、サーバーのリソースにあまり余裕が無い人が多く、想定外の負荷がかかるとサーバーが耐え切れずえらいことになってしまうことがある。
今回の場合、直リンされた人はそれなりにバックボーンが強いファーストサーバーを使っているようだし、直リンされた画像も10k弱の小さめなものなので、そこまで被害はないかもしれないが、月数百円位のプランでやっているサイトがちょっと大きな画像を直リンされると、記事が表示できなくなるレベルの負荷が簡単に生じてしまう。
(それなりにアクセスがあるサイトからの)画像の直リンというのは相手のサイトに実害を与えかねず、決してマナーが良い行為とは言えないのだと覚えておいた方が良いかもしれない。

ちなみに僕の場合

で書いたように、画像直リン+記事全文転載+アフィリエイトコードだけ改変 というコンボでサーバー落とされたことがある。

インターネット利用時間帯(インターネット白書2010)
ブロガーのためのソーシャルメディア入門1

今回は伝えたいことを多くの人に知ってもらうためのソーシャルメディア活用術について書いていきたいと思います。

twitterやはてなブックマークなどのソーシャルメディアには、「ある情報に興味がある人」と「それを伝えたい人」を繋ぐという情報マッチングツールとしての一面があります。
ソーシャルメディアを上手く使える人とそうでない人では、自分の伝えたいことを知ってもらえる人の数は大きく変わります。
**インターネットの利用人数は時間帯によって異なる

上のグラフはインターネット白書2010 (amazon) (楽天) に掲載されている時間帯別のインターネット利用率のデータを元に作成ました。
これを見ると、ネットを利用している人の割合は時間帯によって大きく変化することが分かります。

**ソーシャルメディア上の情報は寿命が短い
ソーシャルメディアの情報はリアルタイムで更新されます。
古い情報は新しい情報に押し流され、目立たない場所にうつされていきます。
よほど話題になる情報以外は数分~数時間で目の前から消えてしまうのです。
リアルタイムで観ている人以外にはあまり話題になりません。
これはテレビCMに似ています。

**ゴールデンタイムと深夜枠値段が同じならどっちにCMだしたい?
テレビの場合はゴールデンタイムと深夜のCM料金が違います。
しかしソーシャルメディアの場合、どちらもコストは変わりません。
ならば、人がたくさんいる時間に掲載された方が得なのです。

ソーシャルメディアはリアルタイム性が高いため、記事の投稿時間やそのURLをソーシャルメディアに流す時間帯が大きな意味を持ちます。
その辺を意識している人としていない人の記事では、ソーシャルメディア上での露出が段違いになります。
深夜に話題になってpv1000であった記事は、ゴールデンタイムに話題になっていればpv10000だったかもしれません。
-続く
注)このネタは他の場所で書くことになりました、続きません

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はてなブックマークの大幅リニューアルで、はてなでブログを書くpv的メリットが高くなりそう

>>
「トップ」は、シンプルな2カラムで人気エントリを紹介し、その下に「新着ニュース」や同社のブログサービス「はてなブログ」の人気エントリー、人気動画をサムネイル的に掲載するスタイルになった。カテゴリごとにエントリは色分けされており、「モダンで色彩豊かなはてなブックマーク」(同社)となっている。
<< つまり、はてなブックマークのトップページにはてなダイアリーやはてなブログの専用枠ができましたってこと。 今まではpv効率を考えながらブログを運営する場合、「他社のブログサービスを使って、その会社のアクセスアップサービスを最大限に利用」しつつ、「はてなブックマークからの流入狙う」という両取り作戦が効果的だったんだけど、今回のリニューアルでその状況が変わる可能性が出てきた。
はてなは自分のところのユーザーのコンテンツを優遇しない会社で、人気ブログをどんどん他社(livedoorブログやらニコニコのブロマガやら)に持っていかれる時期が長い間続いていたんだけど、もしかしてその流れが変わるかもしれないと感じた。
たくさんの人に読んでもらえることがモチベーションに繋がる人はそれなりに多い。はてブトップで紹介される機会が増えるってのはかなり大きいのではないか?

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社会人になって数字の意味が理解できるなら、誰も苦労はしない

東京都副知事猪瀬直樹氏の以下の発言が話題になった。

inosenaoki数値を示しながら発言してください。気分で言う意味はまったくありません。このツイッターでも金町浄水場の数値、新宿のセンターの蛇口の数値(いずれも都庁HP)にあります。言語技術の基本です。数値以外の議論は無駄です。link
inosenaoki数値を示してもわからなければ゛わかる気がないということです。客観性という指標を否定したら、いま何時何分かも考えないで生きているということですから。別の個人的な不安を持ち込むのはやめたほうがよいです。link
inosenaoki仕事をしない専業主婦は、パートでもなんでも仕事をして社会人になってください。数値の意味がわかるようになるしかありませんから。不確かな気分で子どもを不安にさせてはいけません。link
inosenaoki数値を公表をしてもわからない人は「不定愁訴」です。ジョギングで気分でも変えください。行政の分野ではありません。link
inosenaoki不安だ、不安だと東京でぶつぶつ言う人にかぎって東北へボランティアに行かない。現地を見てきたらよい。想像力が足りないんだろうね。link
inosenaoki利己しかなく利他がみえない視野の狭い人には何を言っても無駄だね。link

色々言いたいことがありますが、二つだけ。
**社会人になって数字の意味が理解できるなら誰も苦労しない
ある数字を見て、それが意味するものを直観的に理解するためには、統計についての知識と、その分野についての基礎的知識が必要です。
これらの知識は社会人になれば自然に身につくようなものではありません。
社会人を何十年もやっていても、数字の意味が分からない方は沢山います。
また、ある程度基礎学力の高い方でも、専門分野については解説を必要となります。

数字の意味を理解するためには社会人になるよりも学生になって統計学あたりを基礎から学び直す方が近道ですし、その人が持っている知識に合わせた解説が無ければ判断はし難いわけです。

**災害情報と心的負担
今回の災害後に不安を訴える人に対して猪瀬氏は「数値を公表をしてもわからない人は「不定愁訴」です。」「行政の分野ではありません。」
と言っていますが僕はこれには賛成しかねます。

今不安になっている人の中には災害情報に直に触れたために、心的外傷を受けている人が多く見られます。
テレビなどで連日ショッキングな情報を見続けた為に心に深刻なダメージを受けた人が沢山いるわけです。
津波の画像を見るだけで気持ち悪くなったり、余震が発生するたびに不安で眠れなくなったりするんですね。

東日本大震災ほどの大災害の場合、この手の震災ストレスというものは社会問題たりえます。
震災後の不安症状に対するケアは「行政の分野でもある」と僕は考えます。

また、猪瀬氏は不安を訴える声に対して、「自分で調べろ」と、現状よりも災害情報へのアクセスを増やすアドバイスをしていますが、僕は賛成できません。

inosenaoki自分で調べ自分で考えなさい。 RT @kiiphone @inosenaoki 放射線の発癌率に与える影響に閾値があるかどうかを考慮した上での科学的発言を望みます。不安を煽るな、とおっしゃいますが、20ベクレル以下を不検出とされたとで、逆に不安になりました。link

不安症状にある人の場合、一時的に震災情報を遮断することはある意味有効です。
例えば日本小児神経学会は 子どもに被害映像を見せない配慮を! という記事を出しています。
新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授の碓井真史さんは 災害報道を見ているあなたへ というページで

ニュースを見ないことは悪いこと?

ある人から相談を受けました。毎日のニュースを見ているのは、とても辛い。でも、見ないのは、被害を受けた皆さんの現実から目をそらすことになり、いけないことなのではないかと。

なんという真面目な方なのでしょう。良い人です。世の中では、良い人ほど、心を痛めているものです。

さて、映像を見るのが辛ければ見るのをやめましょう。日常生活に支障をきたしているほどであれば、しばらく見るのをやめるべきです。自分の健康を守りましょう。

それは決して、現実から目をそむけることではありませんよ。

あなたは、被災地のみなさんの苦しみを、自分が苦しくなるほどにわかっているのですから。

災害報道を見ているあなたへ:災害ストレスに負けない方法(心理学総合案内こころの散歩道)

と述べています。
僕はこれに賛成する立場です。
不安症状が出ている人については「調べろ」よりも「しばらく休め」というべきかと思います。

しかし、家族がいる方の場合、精神状態が悪いのに情報収集を止めることが許されず、症状が悪化するケースがあります。
特に家庭内に大人が一人しかいない一人親世帯などでは、代わってくれる人がいないため深刻です。
自分で調べろ、不安は行政の分野ではない、という発言はこれらの方たちへのケアを放棄することを意味します。

猪瀬氏は不安症状が出ている方について「ボランティアに行かない」とも批判していますが、症状が出ている時点で、行政やボランティアに「支援される側」であると考えるべきかと思います。

以上が今回の猪瀬氏の発言群に対する感想になります。
**関連
-数値の持つ意味 – とらねこ日誌

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「外部電源喪失 地震が原因」について、その1

-外部電源喪失 地震が原因/吉井議員追及に保安院認める
という記事が話題になっていました。
この記事の元になった経済産業委員会の質問がどの様な趣旨であったかというと、4月13日に東京電力の清水社長が「(福島第一原発の)事故の原因はあくまで未曾有の大津波でだった」と発言したが、外部電源が喪失したのは地震によるものであり、炉心溶融は津波の被害と地震の被害の複合要因により全電源喪失状態になったのが原因だ、という趣旨のものでした。

以下該当部分を要約します。
詳しいことを知りたい方は、衆議院のインターネット中継からアーカイブを参照してください。
議事録は一週間ほどでネット上に公開されますのでそちらをチェックするのもよいでしょう。

>>
吉井委員「4月13日に東京電力の清水社長が事故の原因はあくまで未曾有の大津波でだったと発信しています。日経ビジネスの一番新しいのにもそのことは紹介されていますが、そこで伺っておきたいのは仮に津波で内部電源が失われたとしても、外部電源が生きていれば事故はもともと起きなかったんです。炉心溶融までは行ってないんです機器冷却器が働きますから、ところが夜の森線第27号の鉄塔が一機倒壊して全交流電源喪失、炉心溶融という事態に至ったものなんです
この鉄塔というのは津波の及んでいない場所にあったと思うんですがどうですか?」

保安院寺坂「夜の森線そのものに関しては津波の及んでいない地域のもの。鉄塔は(福島)第一発電所の五号機六号機に関する受電関係の鉄塔と理解してございます。」

吉井委員「五号機六号機の外部電源なんですが、同時に内部で融通しあうことになっているので、1号機から4号機については発電所内の受電設備の損傷などで受電できなくなったんですね。それは地震によるものだと報告がありました。
そもそも清水社長は未曽有の大津波で炉心溶融まで至ったかのように言っているがそれだけではない、津波で仮に内部電源が破壊されても ――これは東京電力提供の航空写真で見てもはっきりしていますが鉄塔倒壊場所は津波とはぜんぜん違う場所なんです。つまり地震で倒壊したんですよ―― その為に外部電源が取れなくなって炉心溶融になったんです。もちろん外部電源がダメでも内部電源が行けたら大丈夫なんですけどね。
ですからそういう問題だということをきちんととらえていくことが大事だと思うんですが、大臣にも確認しておきたいんですが、この鉄塔は地震によって壊れたものであって、内部電源が仮に津波でやられたとしても、地震で鉄塔が倒れるようなことがなく、きちんと耐震構造でやられていたならば、外部電源が失われ、炉心溶融という今日のような事態にはならなかったと、この事は大臣も考えられますね」

<<この吉井議員の質問が、東電社長の発言に対する突っ込みであるという情報が欠如してしまうと、どこにニュースバリューがあったのかがわからなくなっています。 --続き

social
中堅ブログのアクセスが一記事数千変わってくるテクニック

はてブやtwitter言及数が2桁前半個位付くことが多いな、という規模のブログを想定した話。
**こんなアクセス解析を見た時
たとえばこんなアクセス解析をみた時。

昼頃ソーシャルメディアで取り上げられてアクセス増えた。大成功!
とか思っている人って割と多くないですか?
でもじつはこれソーシャルメディア連携としては大失敗なんですよ。
ソーシャルメディア上の情報はリアルタイムで更新されていくので、よほど話題性が強いもの以外は数時間もすれば過去のものになります。
基本的に一回しか使えないアクセスブースターを、みんなが寝ている深夜や、仕事や学校に行っている人が多い昼間に使ってしまうのは露出数的に損しています。
昼頃に取り上げられて夜になる頃にはアクセスが来なくなるのはソーシャルメディア連携的には悪手なんですね。
この辺を考えてソーシャルメディアからのアクセスのピークを人が多い夕方や夜に来るように調整しているブログとしていないブログでは、記事へのアクセス数は数千変わってきます。

**インターネットの利用人数は時間帯によって異なる

上のグラフはインターネット白書2010 (amazon) (楽天) に掲載されている時間帯別のインターネット利用率のデータを元にグラフ作成。

記事の更新、twitterでの更新通知、セルフブックマーク等はゴールデンタイムがいつなのかを考えて適切なタイミングで行う必要があります。

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相互RSS的なものの効果について50万pv分測定してみた

相互RSSってありますよね。
ブログの記事上に自サイトや他サイトの新着記事を表示して相互にアクセスを回し合うブログパーツ。
あれをみていて、記事上に新着情報を表示するとどの程度のアクセス流入効果があるんだろう?と気になったので実験してみました。

**実験環境
【設置サイト】 情報の海の漂流者 (真面目に更新している時期は月pv10万程度 新規訪問割合10~20%)
【表示したもの】 このブログ(ネットの海の漂流者)の新着記事。
【表示位置】記事上を三分割し、左に設置サイトの新着記事 中央にこのブログの新着記事 右に広告を配置した。
【表示数】約50万回
【条件】実験期間中「ネットの海の漂流者」には新しい記事をほとんど投稿しない。

**実験結果
実験期間中に「情報の海の漂流者」から「ネットの海の漂流者」へのアクセスは約2万回だった。
ネットの海の漂流者が期間中ほとんど更新されず、常連の人にとっては「新着記事表示パーツ」の価値が殆どなかったことを考慮するとこれは相当多い。
同じ情報をサイドパーツに設置した時に比べて数段効果が高かった。
**実験後
実験終了後、ブログトップの新着記事表示を外して再計測をしてみた。
新着記事表示なしの場合、「情報の海の漂流者」から「ネットの海の漂流者」へのアクセスは約1000回に減少した。(こちらも50万pv分計測)
このアクセスは主に記事本文内のリンク経由だと考えられる。
**余談 レクタングル大の話
レクタングル大の大きさは336 x 280である。これは一見中途半端に見えるサイズに見える。
しかし実は横幅1024pxのモニターで横に3個ならべて表示するのに最適なサイズだったりする。
-鉄板の広告位置の罠
を読んで、サイドバーにレクタングル大を設置した人は、width1024pxでデザインをしてみると色々面白いかもしれない。